Mainichi Shimbun cover Tozen’s fight for 10% pay rise

Article written by 東海林智, and originally featured here.

「10%以上の賃上げを」非正規労働者ら、春闘に向け団体設立

非正規労働者らを多く組織する個人加盟が中心の労働組合や地域労組が4日、2024年春闘へ向けた共闘組織「非正規春闘実行委員会」を設立した。物価高による生活苦が社会に広がる中、一律10%以上の賃上げを方針に掲げた。実行委は「一人でも賃上げを求め声を上げることはできる。一緒に賃金を上げよう」と呼びかけた。

非正規労働者の賃上げに特化した取り組みは今春に続き2度目。東京都内で活動する全国一般東京ゼネラルユニオン、首都圏青年ユニオン、全国一般東京東部労組、総合サポートユニオンなどで実行委を結成。全国各地から計20労組が参加する。参加労組は23年春闘から三つ増えた。

この日は、春闘方針を発表した。①一律10%以上の賃上げ②正規と非正規の均等待遇③全国一律最低賃金1500円の即時実現――などを要求する。賃上げ要求は23年春闘の10%に「以上」を付けて増額を目指す。実行委の青木耕太郎さんは「物価上昇の中、生活できる賃金を考えれば10%でも足りない人もいる。生活実態から要求を考え『以上』をつけた」と説明した。

23年春闘では、飲食店やスーパーなど36社と団体交渉。ストライキをしたり、協力して会社の前で宣伝をしたりして、16社から有額の回答を得た。飲食店で時給200円(17%)▽スーパーで非正規労働者9000人に5・44%▽靴販売店で同5000人に6%の賃上げを実現した。24年春闘では要求の輪を広げたいとしている。実行委は「要求しなければ賃金は上がらない。低賃金に悩んでいる人は相談してほしい」とアピールしている。