東ゼン労組、労働条件向上を求めシェーン、神田外語大、インタラック前で過去最大規模の抗議

2021/12/21 東ゼン労組1日行動:安心して生活できる労働条件をかけた闘い!

2021年12月21日、冬至の晴れ渡った空の下、東ゼン労組史上初の一日行動をおこなった。

 東ゼン労組の3支部―シェーン英会話、神田外語大学、インタラックで働く教員たちは、各職場の前で、安定した雇用、生活できるだけの賃金の確保、社会保険加入を求め、こぶしを挙げて声を上げた。

 この1日行動には、長きにわたり連帯関係を結んでいる無所属独立系の労組のほか、3つのナショナルセンター(連合、全労連、全労協)に所属する労働組合も揃って参加してくださり、非常に温かくかつ心強い応援をいただいた。

 連合東京、日本労働評議会(労評)、全国一般東京東部労働組合(東部労組)、総合サポートユニオン、首都圏大学非常勤講師組合、それぞれの組合が党派を超えた同じ労働者として、共に怒りの拳を突き上げ、生活できる労働条件を求めて声を上げてくれた。その姿に、冬の寒さを忘れるほど胸が熱くなった。経営者に労働者の団結の力を余すところなく見せつけることができた1日行動となった。

 まずは、英会話学校のシェーン本社前で、50人超が狭い歩道に一列に並び、雇用の安定、社会保険加入、労使紛争の解決を求め声を上げた。経営側の組合員に対する攻撃が後を絶たず、紛争が未解決のまま長期化していることへの不満が噴出した。申入れ団が申入書を手渡しに行ったところ、経営者は「メリークリスマス」と軽く言い放ったということである。それでもシェーン支部は決してあきらめない。安心して働くことができる労働条件を求め続けていく。

 次は、シェーン英会話から100メートル離れたところにある神田外語大学に場所を移した。日々学生の教育のために誇りと情熱をもって仕事に打ち込んでいる教員たちに対して、大学側は無期雇用への転換を認めず、6年間でさようなら、と一方的に雇用を断ち切ろうとしている。教員はみんな、もっともっと働きたいと切望している。そんな教員たちに対して大学側は「6年も働いている教員に新しい教授方法を開発することはできない」と言い捨て、より“新鮮な”教員を採用するのだと言ってはばからない。「私たちは回転すしの干からびた寿司でではない!」と怒りの声を上げた。

 その後、場所を銀座に移し、外国語指導助手(ALT)を派遣する大手であるインタラック前で、生活ができる賃金と社会保険加入を求め声を上げた。申入団は、立派な高層ビルの本社事務所に上がり、申入書を渡そうと試みた。しかし経営側20分以上待たせたうえに、申入書を受け取る勇気がない様子であったため、申入団は仲間が声を上げる社前に戻り、再びアピールを続けた。

 総合サポートユニオンの大学生は、自分の高校時代の英語の先生(ALT)について、「ALTの先生は“助手”ではないと思います。私は、ALTの先生がいたからこそ、生きた英語を学ぶことができました」と語り、ALTの待遇改善に向けて力強いアピールを寄せてくれた。

 最後に、全員でシュプレヒコールをおこない、大都会の銀座の冬空に、党派を超えた労働者の魂の叫びが響き渡った。

 さいごに、今回の東ゼン労組の1日行動に連帯し、参加いただいたすべての労働組合、個人の方々に、心から感謝したい。